PMと開発者をつなぐ心の画像1枚
不具合の修正を開発者に依頼する場合、メールやチャットで伝達することが多いと思いますが、文字で書くとうまく意図が伝わらないことがあります。文字や電話で説明するよりも画像を一枚送れば済むことが非常に多く、これを実践できていないPMが多くいます。今回は画像で修正ポイントを伝える事のメリットをお伝えします。
画像を作成することに時間をかけない
画像で修正ポイントを伝えようとすると、その画像を作成するのに手間がかかりすぎると思われがちですが、簡単に画像を作成できる方法をお伝えします。
1.Windows の場合は Snipping Tools というアプリが標準でインストールされているので、これをタスクバーにピン止めしていつでも起動できるようにしておきます。
2.Snipping Tools で画面全体をキャプチャーします。それか、Print Screen キーを押すだけでも良いです。
3.Excel を開いて Ctrl+V を押して画像を貼り付けます。
4.問題がある箇所に Excel の「挿入」⇒「図形」で赤枠や文字を書きます。文字はテキストツールでもいいですし、簡単に済ませたい場合は画像の近くのセルに書きます。
5.もう一度 Snipping Tools で Excel の画面自体をキャプチャーし保存します。保存先はPicturesフォルダかデスクトップという固定の場所にしておきます。(これで図形やテキストを書き込んだ画像を保存したことになります)
6.メールで送信します。
このポイントとして画面キャプチャーを取って書き込む手間を最小限に減らすという目的があります。画像の手間が省ければ、大量の指示を明確に伝えることができるのです。
画像を保存する際の注意点
画面キャプチャーを取得する際に気を付けなければならない点として下記の事に気を付けましょう。
1.ウェブサイトの修正やシステムの場合はURLをキャプチャー画像に必ず入れるようにする。
URLを入れておくことでどの画面で現象が発生しているのかを一発で特定することができます。
2.どのユーザーで実行したのか、ログインユーザーが分かる状態で画像を保存する。
これもURLと同じで画像だけで状況をつかむことができます。
3.ブラウザが分かるように取得する。
画面全体をキャプチャーすれば大抵の開発者はどのブラウザで現象が発生しているかが分かります。
以前、あるクライアントと電話でやり取りをして、不具合の現象を再現してもなかなか発生させることができず3日ぐらい対応に時間がかかったことがありました。最終的にキャプチャーを送ってもらったらInternet Explorer11 で使用されていたことが判明して、現象を解決することができたのですが、最初から画像を送っていればすぐに対応できたのではないかと思っています。
4.タスクバーの時計を含めたキャプチャーを撮った方が良い。
これは現象がどの時点で発生していたのかを記録を取る意味でも必要です。
5.セキュリティ上の注意も必要です。他のタブが開いていたり、検索窓に無関係のキーワードが入っている状態でキャプチャーを取得してしまうと思わぬ情報漏洩につながる危険があります。他のタブに別の案件のタイトルが入っていたり、検索キーワードに見えてはいけない文字列が入っていたりすると、ちょっとNGです。ブラウザのタブはドラッグすると単独ウィンドウにすることができるのでこの点は注意しましょう。
以上の事でプロジェクトマネージャーの意思と開発者の思いを一気につなげることができます。
より良いプロダクトを作るために簡単なことを気を付けると生産効率がありますね。