人間はあせって作業をすると極端にパフォーマンスが悪くなる

プログラム開発をしていると決まってつきものなのが納期があるということです。
納期までに決められた仕様のプログラムを作らなければならないのですが、いろいろな仕事を並行して受託していると、うまく時間のやりくりをしなければ、納期に間に合わなかったりするものです。
ライターの方のお話を伺うと、「締切を過ぎてから本気を出す」という人もいて、おおらかな媒体だなぁと羨ましく思うこともありました。また、人の性格によっては締切が近づかないとエンジンがかからない人もいて、よく夏休み最終日まで宿題を溜めているパターンが当てはまるようです。
仕事も宿題と同じで納期ギリギリに作業をする場合もあるし、先にほとんど完成させてしまうこともあります。
やはり他の業務の兼ね合いもあってギリギリにならないと作業できない場合がほとんどでしょうか。それはもう産業構造上しょうがないのかとも思ってしまいます。
ところで、今まで私が開発を行ってきた中で、時間的に余裕を持って開発をしたシステムとギリギリの納期で開発したシステムは、前者の時間的余裕がある方がクオリティが高かったような気がしますし、仕事の達成感も得られたように思います。
これは数値的な証跡がないのですが、私の感覚として「人間というのは焦って作業をすると、本来の能力を発揮できないのでは?」という仮設に基づくもので、納期が迫ってくるとどうしても焦ってしまって注意を欠いたり、優先度の低いテストはスキップしたりして納期に間に合うように作業をすることが優先されてしまいます。
つまり、時間的に余裕があるとプログラムの完成度を優先するのですが、納期が迫っていると時間を間に合わせることを優先してしまうため、プログラムの完成度はないがしろになってしまうということが原因だと思います。
早めに作業をしておくと、不測の事態が発生した場合にリカバリーもできるので、スケジュールには余裕を持ちたいものですね。